【数学I】絶対値が2つある関数のグラフの書き方!$y=|x|+|x-1|$ を完全攻略

【問題】

次の関数のグラフをかけ。

(1) $$y = |x| + |x-1|$$

(2) $$y = |x+1| – |x-2|$$


【解答】

  • (1) $x<0$ のとき $y=-2x+1$ $0 \le x < 1$ のとき $y=1$ $1 \le x$ のとき $y=2x-1$ となる、底が平らな器のような形のグラフ。

  • (2) $x<-1$ のとき $y=-3$ $-1 \le x < 2$ のとき $y=2x-1$ $2 \le x$ のとき $y=3$ となる、2つの階段を坂道でつないだような形のグラフ。


導入

こんにちは、スマスクです! この記事では、絶対値記号が2つ以上ある関数のグラフの書き方を解説します 📉。 「絶対値が2つもあると、どうやって場合分けすればいいの?」と戸惑うかもしれませんが、考え方はシンプルです。 **「絶対値の中身が0になる瞬間」**を境界線にして、数直線全体をいくつかのエリアに分けてあげるだけです。 パズルを解くように、一つずつ場合分けをしてグラフを完成させていきましょう!


各問題の解説

考え方のポイント

絶対値記号が複数あるときは、数直線を書いてエリア分けをするのが鉄則です。

  1. 境界線を見つける: それぞれの絶対値の中身が $0$ になる $x$ の値を見つけます。
  2. エリアを分ける: その値で数直線を区切り、範囲(エリア)を作ります。
  3. 符号をチェック: 各エリアで、それぞれの絶対値の中身が「プラス」か「マイナス」かを確認し、式を作ります。

(1) $y = |x| + |x-1|$

詳しい解説:

ステップ1:境界線を見つける

  • $|x|$ の中身が0になるのは $x=0$
  • $|x-1|$ の中身が0になるのは $x=1$ よって、境界線は $x=0$ と $x=1$ です。

ステップ2:エリアごとに式を作る 数直線を $0$ と $1$ で区切ると、3つのエリアができます。

  • (i) $x < 0$ のとき(左側のエリア)

    • $x$ は負なので、 $|x| = -x$
    • $x-1$ も負なので、 $|x-1| = -(x-1)$ よって、 $$y = -x – (x-1) = -2x + 1$$
  • (ii) $0 \le x < 1$ のとき(真ん中のエリア)

    • $x$ は正なので、 $|x| = x$
    • $x-1$ はまだ負なので、 $|x-1| = -(x-1)$ よって、 $$y = x – (x-1) = 1$$ (なんと、$y=1$ という横一直線のグラフになります!)
  • (iii) $1 \le x$ のとき(右側のエリア)

    • $x$ は正なので、 $|x| = x$
    • $x-1$ も正になるので、 $|x-1| = x-1$ よって、 $$y = x + (x-1) = 2x – 1$$

ステップ3:グラフを描く 3つの式をつなぎ合わせて描きます。

  • $x < 0$ では、傾き-2の急な下り坂
  • $0 \le x < 1$ では、高さ1の平らな道
  • $1 \le x$ では、傾き2の急な上り坂

(2) $y = |x+1| – |x-2|$

詳しい解説:

ステップ1:境界線を見つける

  • $|x+1|$ が0になるのは $x=-1$
  • $|x-2|$ が0になるのは $x=2$ よって、境界線は $x=-1$ と $x=2$ です。

ステップ2:エリアごとに式を作る

  • (i) $x < -1$ のとき

    • $x+1$ は負 $\to -(x+1)$
    • $x-2$ は負 $\to -(x-2)$ 元の式の真ん中が「引き算」であることに注意して計算します。 $$y = -(x+1) – {-(x-2)}$$ $$y = -x – 1 + x – 2 = -3$$ (ずっと $y=-3$ の横線です)
  • (ii) $-1 \le x < 2$ のとき

    • $x+1$ は正 $\to (x+1)$
    • $x-2$ は負 $\to -(x-2)$ $$y = (x+1) – {-(x-2)}$$ $$y = x + 1 + x – 2 = 2x – 1$$
  • (iii) $2 \le x$ のとき

    • $x+1$ は正 $\to (x+1)$
    • $x-2$ は正 $\to (x-2)$ $$y = (x+1) – (x-2)$$ $$y = 3$$ (ずっと $y=3$ の横線です)

ステップ3:グラフを描く

  • 左側はずっと高さ-3
  • 真ん中は $( -1, -3 )$ から $( 2, 3 )$ へ向かう上り坂
  • 右側はずっと高さ3

絶対値が2つあるグラフのまとめ

  • 絶対値の中身が $0$ になる $x$ の値 を見つけて、場合分けの境界線にします。
  • 各エリアで「中身がプラスかマイナスか」を判定し、丁寧に絶対値を外します(符号のミスに注意!)。
  • 出来上がった式をつなぎ合わせると、折れ線グラフが完成します。

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